家庭で使用するエネルギーコストのおよそ30%を占めるのが給湯だ。給湯器は大別して、都市ガス、プロパンガス、石油、電気がある。
各給湯器のランニングコストを比較した。それぞれの給湯器の特徴やイニシャルコスト(導入コスト)については、「エコに優しい給湯器を選ぶ」を参照されたい。
年間にかかるランニングコストは下記のとおりである。グラフは比較しやすいようエコキュートを基準に指数で表記した。
ランニングコストはエコキュートが格段に安い。都市ガスの5分の1以下である。一番割高なのはプロパンガスで、エコキュートの9倍以上の費用がかかる。
オール電化を謳っているマンションの場合、概ねは“エコキュート”だが、電気温水器を採用している場合もあるので要確認。電気温水器の方がランニングコストはかかるが耐久性に優れているので、どちらが良いとは一概には言えない。
エコキュートであれ、電気温水器であれ、割安な深夜電力を利用している。いずれも貯湯式なので、お湯の使用量に応じて給湯器の容量を選択する必要がある。容量によっては、家族数が多い場合やシャワーを多用する場合に、お湯が足りなくなるからだ。なお、分譲マンションでは設置スペースの都合などで、給湯器の容量が選べない場合がある。
以下は比較した機器の使用条件である。
※資料:オオエデンキ(京都府)