以前、“マンションは立地を買え!”と述べました。
立地は将来の資産価値を決定づけるものだからです。
前回は交通の利便性や、教育環境、生活利便施設の充実などが重要と述べました。今回は、生活利便性ではなく、敷地と間取りの関係を述べたいと思います。
■敷地の形状で異なる間取りの善し悪し。
敷地の形状で設計の柔軟性が異なります。
理想的にはリビングが南向きになるように設計したいのですが、
例えば、敷地の形状が南北に延びた”ウナギの寝床”のような場合は、
大方の住戸は西向きか東向きに建てざるを得ません。
■隣接建物の状況で異なる間取りの善し悪し。
また、隣接したビルなどがある場合、
リビングなどの開口面を取る方位が限られてきます。
リビング開口面に隣接して空き地がある場合は要注意です。
将来、ビルなどが建って視界や開放感が悪くなる可能性があるからです。
南面採光が理想的ではありますが、
開口面側に、将来背の高い建物が建たない立地を選びたいものです。
その点、開口が公園や緑地に面していたりすれば理想的と言えるでしょう
■建設予定地の周辺をよく調べるようにしましょう。
建設予定地周辺を歩き回り、スーパーなどの生活利便施設を訪ねてみましょう。
できれば、近所の方に住み心地や、利便性、隠れた不便さなどを尋ねるのも有効です。
将来を左右する大きな買い物ですので、それくらいの労力は掛けた方が良いでしょう。