日本銀行は、22年12月、収入、景況感、雇用不安についての意識調査を行い、20歳以上の男女2,345人から回答を得ました。
※以下、同年6月と9月に実施した調査結果を並べてグラフ化しました。
まず、「収入」についてのアンケートでは、1年前より「減った」という人が52.3%に対し、「増えた」という人は6.1%にとどまっています。また、1年後(平成23年)は「減る」が39.7%、「増える」が5.7%と“先行きは厳しい”と見ている人が多いです。
「現在の景況をどのように感じているか」の質問に対しては、1年前と比べ、現在の景況が「悪くなった」と答えた人が54.7%に対し、「良くなった」は3.0%。また1年後についても「悪くなる」が30.5%、「良くなる」は4.5%にとどまりました。
「勤務先での雇用や処遇に不安を感じているかどうか」の質問に対しては、「かなり感じる」と答えた人は41.7%、「少し感じる」が44.8%、「あまり感じない」は13.4%でした。
今年の景気については、昨年並みもしくはそれ以上という期待感がうかがえますが、収入については期待感は少なく、雇用については、先行きの厳しさを感じている意見が多いようです。