■人気が高い「対面式キッチン」
キッチンは大きく分けて3つのタイプがある。“オープン型”、“クローズド型”そしてオープン型とクローズド型の長所を生かした対面スタイルが“セミオープン型”だ。
今人気が高いのは対面式の“オープン型”および“セミオープン型”キッチン。家事仕事をしながらリビングダイニングにいる家族と会話ができるし、仕切り壁がないからキッチンやリビング・ダイニングに広々とした開放感がある。とくに子育てファミリーには人気が高い。キッチンワークをしながらでもリビングにいる子供の様子が見られるからだ。
※写真左:セミオープン型 写真右:オープン型
“オープン型”の欠点は調理の臭いや煙がリビング・ダイニングにまで広がることと、台所が丸見えだからキレイにしていないと見苦しいこと。リビング・ダイニング側から台所が見えないのが“クローズド型”。その長所と短所は“オープン型”とは真逆になる。 2005年のクリナップの調査では、人気の順位は“セミオープン型”53%、“オープン型”30.1%、“クローズド型”17.2%。
■使い勝手が大きく変わるキッチンのスペース配分。
キッチンはスペース配分にゆとりがあるほど使い勝手がいい。大は小を兼ねるわけだが、台所の広さには限りがあるから、上手にスペース配分された機器を選びたい。
■出し入れなどの作業性がよい引き出し式のキッチン下部収納。
キッチンには使い勝手がよい収納を選びたい。キッチン下部収納は開き戸式より引き出し式の方が断然便利。引き出し式だと奥にしまったモノの出し入れがラクだからだ。“ブルモーション”機構がついていると言うことない。引き出しレールに緩衝装置が備わっており引き出しが静かに閉まる。
[ ブルモーション機構 ]
システムキッチンは、キッチン天板、シンク、水栓金具、コンロ、レンジフードなどからなっているが、個々の機器についての詳細は次稿で解説したい。